青少年健全育成条例 「卑しい仕事」発言

6/18 日の定例記者会見での発言です。


http://www.youtube.com/watch?v=b8b7sVWEgUk


7:05 -


産経の記事からコピペ(すでに掲載は終わってますが)


2010.6.18 17:26
 −−(6月議会で否決された子供を性的対象とした漫画などの販売規制を目指す)都青少年健全育成条例の改正案について。石原知事は9月議会に再提出する意志を示したが、再提出にあたり条文の文言の修正だけでなく、内容まで変えるのか?


 「さあ、それは分かりませんな。もう1回、論議の中で第1党の(都議会)民主党がどういう意味合いで反対しているのか、はっきりさせないとね。反対の理由が分かるようでよく分からないんだよ。詰まるところ、ああいう(改正案)のを構えると、描き手を芸術家というか知らないけど、『創作をしている人間たちが無言の制約を受け、圧力を感じて、描きたいことを描けなくなる』ということなんでしょ? それ以外に何か理由あるの?」


 「(子供を性的対象とした漫画を描く)連中が果たして芸術家かどうかは知らないけど、そんなことで描きたいものが描けなくなるなら作家じゃないよ、言わせれば。ある意味、彼らは卑しい仕事をしてるんだから。あの変態を是とするみたいな(作品を見れば)。そういう人間がいるから商品として需要があるんだろうけれど。話にならんね」


 「そんなのにおもねって反対するというのは…。普通の政治の世界だったら、数ってことで政党の(意見が)通ってしまうけど。普通の社会じゃありえないことですな」





都知事は、条例で規制しようとした漫画を描いている漫画家を評していたわけです。
非実在青少年の時に話ですから、つまり子供というか、未成年者を性的対象とした漫画を描く漫画家なわけです。さらに言うなら、未成年者相手に売っている場合になるわけですが。


ところが、その重要な部分である"未成年者を性的対象とした漫画を描く"が欠落して、いつの間にか、漫画家全体を卑しいといったことになっている感じがあります。


まあ、最初から青少年健全育成条例の改正の目的が、東京の認識では「子供を性的対象とした漫画などの販売規制」であるのに対し、ネット上で反対している人々の認識では「漫画を弾圧する」である時点で、話が食い違うってのがあるわけですが。


あと、個人的には、条例で萎縮するなら作家じゃないだろうという部分(意訳)にも、注目してもいいかなと。
表現したいのならできんだろ。売るのが出来ないからグダグダいうなら、商売の話だろうって趣旨のことを言っているわけです。ここも、賛成派と反対派の認識の差ですね。
不健全指定されると、あまり扱わなくなるのは、業界側の都合であるわけで、そこまで東京都のせいにするは、筋違いですよね。


こういう認識の差を、冷静に見て判断することが必要なんじゃないのかなと思うわけですが…


とは言え、東京都の発言は一貫しており、スタンスは変わっていないわけで、額面通りに受け取ればいいのにとしか、私には思えないのですけれど。

青少年健全育成条例 今更、ワンピ発言のチェック

なんとなく、ソースは赤旗


藤本氏は「今回の案は前回案より規制対象が広がっている。時代物やSFにも現代の刑罰を適用するのか。『違法行為の賛美・誇張』を規制する発想に従えば、海賊を賛美する『ONE PIECE』や泥棒を賛美する『ルパン三世』も規制対象になる」と批判しました。


この条文の抜き出し方って、山口弁護士のブログと同じ感じですよね。
まあ、山口弁護士も一緒なんで、当然といえば当然ですが。


ちなみに、この部分って、施行規則が出て、そういう解釈は無理だってわかるようになったのですが、こうやって残ってしまっているわけです。
どう無理かという話は、Q&A に書いてあるので、そちらを見てください。


で、ワンピースがって言ってる藤本由香里って方なんですけれど、大学准教授であり、漫画評論家として活動してるらしいんですが、漫画評論の方は、少女漫画がメインなわけです。


それなのに、規制の話で取り上げたマンガは、何故かワンピース。


東京都は、TL(ティーンズラブ)って少女向け漫画のジャンルを問題視してるのは、パブコメ募集の段階で明らかなんですが。しっかり時系列で追うと、条例追加の原因も、このジャンルの本です。


それなのに、取り上げたものは、何故か一番性表現から遠い少年誌で、今一番有名なワンピース。


わざとTLについては何も言わないで、そこを誤魔化すためにワンピースって漫画が出てきたんじゃないのかとしか思えないわけですよ。 条文の取り上げ方も、かなり恣意的ですし。 普通に条文を読めば、あんな風に読み取るのはできません。


でも、きちんと条文を見ない層からすれば、弁護士がいってる、大学の准教授がいってるということで信じて騒ぐ。


結果、東京都が気にしている女性向けのエロ本であるティーンズラブはすっかり見えなくなってしまった。


この会見が、この後反対派の意見の流れを作っている部分があるのは明らかだと思うのですけれど。


すごく質の悪いミスリードのための会見にみえてしまうのは、賛成派の恣意的な目線のせいですね。

はてなブックマークで突っかかってきた、反対派の例

ちょっと加筆。
最初に言いますが、別に条例に反対する考えを持っている方すべてがこうだとは思ってません。
ただですね、まともに話をする気がないのに、こういう態度をとるのは、如何なものなのだということです。
きちんと、こちらが提示したものを見て、その上で、それに対抗する資料を提示して話をしてくれるなら、いくらでも真面目に話しますし、その上で、こちらが間違っているなら、それを認めることはするつもりです。


ただですね、もともと mixi でやってたわけですが、そちらでも、こういう人が多いわけです。
人の提示したモノを読まないのか、読んだあとに反論する術がないからなのか、それを無視して論点をずらす。
人が資料を揃えているところにきて、それを読まずに自説を押し付けていく。そういうのを止めて欲しいだけなんです。
はてなブックマークだろうが、人の書いたものを碌に読みもせずに、くだらないだの、あたまがわるいだのとタグを付けるような輩が嫌いだってことなんですよ。
それしか出来ないような輩は、反対派のイメージを落としてるだけだと思いますがね。
もう少し、周りからどう見られるかというのを考えて行動出来るようになるべきじゃないんでしょうか。


順番に。


#########「法律の専門家」の意見をスルーしてる時点でお里が知れる。/↑id:kirohが馬鹿の上塗り。成立の経緯からして恣意的な運用をする気満々なんだが。


kiroh 法律の専門家は、施行規則が出てからは問題があるとは言っていません。/ 成立の経緯 http://bit.ly/hRxFRE 出版社側が好き勝手やった結果ですが?違うというなら、その説を説明できる1次ソースを出して下さい。。


######### 繰り返すが、件の条例とハレンチ学園など過去作品のかかわり(ソース→http://alfalfalfa.com/archives/389396.html)を考えれば「恣意的運用する気満々」なのは容易に見て取れるかと。/ご機嫌取りだけでも十分だが。>id:kiroh


kiroh 恣意的に行う理由を明確にできる1次ソースがないなら、単なる妄想。 きちんと説を支持する1次ソース持ってくればいい。1次ソースをもってきて直接コメできない時点で、負け犬の遠吠え


######### もっと言えば否決された条例文をほとんど変えずに「十分な議論も経ずに、小賢しい多数派工作のみで」通した時点で法としての正当性に著しい疑いを持たれているんだが。


kiroh 提示したものを否定出来ない時点で、全年齢に向けてエロを売っていた事実を認めたってことで理解します。論点ずらしじゃなくて、まともな資料をもってきてください。法律の専門家は手順は問題だとは言ってないですね


######### 表現規制, あたまがわるい, メタブ 当該エントリ自体が壮大な論点ずらしだろうよ。/売っていても「ご家庭ゾーニング」で事足りる、って言わなきゃ判らんか?後、「法(条例含む)」の制定に関して手順を軽視しては民主主義国家とは言えまい。>id:kiroh


kiroh 提示したものに目を通すことが出来ないのか、反論できないのか知らないけれど、まともな1次ソースを提示出来ずで終了。 日弁連は制定手順に問題があるって言ってないよ。法律の専門家は大事なんでしょう?


######### 事実を示しても目を背けるのでは話にならない。>id:kiroh


kiroh 提示されたものから目を背けてるのは、どちらでしょうね。 あと、1次ソースもってこいって意味わかります? たぶんわからんだろうから、まとめて日記にしておきます、何かあるならそちらへどーぞ。 http://bit.ly/hia2lI


最初は、法律の専門家がと言ってましたが、これについては、条例施行規則が出てから一切コメントが出ていないということで対応


次は、いきなりハレンチ学園の話にとんで、永井豪氏の条例があったらハレンチ学園が出せなかっただろうという氏の個人的な感想をもって、それが恣意的に運用されるというソースだと発言
永井豪氏が仮定した話を拠り所に、だから東京都が恣意的に運用するというとんでも話。


これについては、妄想ではなく、1次ソースを求めるといったのに、次になったら
否決された条例をだの、多数派工作と、別に政治的に普通にあることを問題があるかのように妄想。
この時点で、こちらが提示しているものにに対して一切反論していないので、提示しているのもを認めるしかないから、論点ずらしだといったところ


今度はエントリが論点ずらしだと、盛大な論点ずらし。制定云々についても、こちらが書いていることを一切読んでいないとわかるコメント。


1次ソース1つ提示出来ずにいて、何も事実なんて示してないと思うんですがね。
ずっと1次ソースもってこいしか言ってないのに、自分で勝手に論点ずらしていってるだけじゃないのかと。

こんなアホの会話しか出来ないのなら、突っかかってこないでください。
1次ソースの意味くらい理解出来てないと、全く話にならないんですよ。


あと突込みどころ。


日弁連から会長声明が出て反対してるのを、他にもこういうのを反対してますよと書いておいたら
"「法律の専門家」の意見をスルーしてる時点でお里が知れる。"
ときたくせに、可決までの手順などについては、別に何もいっていないことを指摘するとガン無視。
こういうのをダブルスタンダードって言うと思うんだけれどw

青少年健全育成条例 都議会メモ

東京都議会 定数 127


党派別議員数


民主党 52
自民党 38
公明党 23
共産党 8
生活者ネットワーク 3
自治市民 1
日本創新党 1
欠員 1


64 が過半数
欠員 1


青少年健全育成条例について反対していた党派


共産、生活者ネットワーク、自治市民は反対 。 計12票


これに民主党 52 が反対すれば、64 で過半数


民主をひっくり返せれば、新しい条例案を出して上書き出来るわけです。構図としては割と単純です。
民主党都知事の候補として条例反対の公認候補を立てるなら、その時点で改正しなおすことが出来るわけです。反対派の候補をたてる=反対にまわる ですから。
つまり、そういう候補を立てる状況になるなら、都知事選が終わるまでまつ必要すらないのです。


その動きがないのであれば、民主党が反対派の候補を公認としてたてるというのは考えにくいのではないかと思います。


エロ本を未成年に売るのかと叩かれたら、反対することで得られる票より多くの票を失うことになるでしょうしね。 そういう判断をしたからこそ、賛成にまわったわけでしょうし。
それに、まだ施行されもしない時点で、自分たちが賛成して可決した条例をやっぱり駄目だと言い出すのは、どれだけ支持者を馬鹿にしてるんだって話になりますから、そこでも票を失うわけでして、到底それをやるとは思えません。


いくら騒ごうが、未だに改廃請求の署名が集まらないわけで、それが票数の限界と考えられるわけですから。
民主の中の派閥の状況にもよるでしょうが、それにしても20万票以下では、52議席の全体を掌握するにはあまりにも数が足りないと思います。
自民・公明は当然反対する候補をたてることはないでしょうし、他に候補がたったところで、論点にすらならないのではないかと思います。

ヴィレッジヴァンガードの件

別に東京都の条例とは全然関係ないと思うのだけれど、何故か絡めて話してる人が目立つので


http://tweetbuzz.jp/entry/29747276/www.twitlonger.com/show/8lucks


他店では18禁カーテンの向こう側にある商品も堂々と店頭においていたので...


これがすべてでしょ。こんな事してるから、クレーム付けられたわけで。


ショッピングセンターにずいぶん出店しているようですし、拡大路線に走った結果、より多くの一般人に触れることになって、その人達と折り合いをつけないといけなくなったという話でしかないと思うのですがね。
拡大路線に入った時点で、こういうことが起きるのは分かっていて、だからこそのこの決断じゃないんですかと。


というか、有害図書も18禁エリアにおけば問題ないし、有害玩具って、エアガンやらナイフですよ、指定されているの。
そんなものまで売ってましたっけ?


条例の内容すらまともに把握しないで騒いでいるのが目立ちすぎです。

青少年健全育成条例 関心がなかった人への説明用

東京都が条例を改正するまでの流れとしては以下のような時系列になっています。


1. TL(ティーンズラブ)誌が、東京以外で有害図書指定を受ける状態が続く


2. 一部の表現が過激化して、東京都で不健全図書指定を続けて受ける
2009年に、松文館のガールズポップコレクションが立て続けに不健全図書指定


3. 第28期東京都青少年問題協議会にてパブリックコメントを募集し、その中で以下のポイントをあげる
 "児童・生徒の性行為を描写した、小・中学生を対象とする「ラブ・コミック」を、レーティング(推奨年齢の表示)の対象とすべきである。" *1


4. 出版業界の団体である 社団法人 日本書籍出版協会と社団法人 日本雑誌協会が共同以下のような文を含む答申素案をまとめる。
「ジュニアアイドル誌」または「ラブ・コミック」と記述しているが、出版界においてはそれらのジャン ルは存在せず、都においても定義がなく、どのような雑誌を指しているのか不明であり、レーティ ングの対象とするのは問題である。*2


5. 東京都が都議会に条例案を提出するが、否決される


6. 東京都と、出版業界、あとは保護者の代表を集めて、青少年健全育成のための図書類の販売等のあり方に関する関係者意見交換会が行われる。
第2回において、東京都は、出版業界側にレイティングについてどういう基準があるのかと問い合わせたところ、出版業界側が、次回から欠席し途切れる。*3


7. 東京都が再度条例案を議会に提出する


8. 漫画家などを巻き込んで、自主規制は出来ている、区分販売がきちんとされていると会見を行う。*4


9. 条例可決


以上のような流れだったわけです。


道府県での有害図書指定については、関係ないと言い張る反対派がいるわけですが、東京都が作成した質問回答集に以下の記述があります。質問回答集の 9 にから一部引用します。


東京都のみが、「これまで他の道府県では規制されていなかった」「青少年の性行為が描かれた漫画などを規制する」ものではないのです。


まあ、全文を読んで貰った方が良いのですが、他道府県で行われている包括指定のように、内容ではなく、量的なところで規制をしたいということであって、
道府県で引っかかっているようなものの内で、子供を悪質な性行為の対象とするものを規制できるようにしようということなのです


質問回答集 http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2010/04/20k4q500.htm


出版業界が、他道府県で有害指定され続けているマンガがあるのに、それを隠して自主規制はきちんとされている等と主張するので、普通の漫画が規制されるというトンでも話をするしかなくなるわけです。
そして、反対派もこの現実を見ないので、少年誌のマンガすら18禁になると叫んでいるだけで、実際にそんなことはおきないのです。
全く自主規制なんてされてないことは、他道府県の指定状況を確認して貰えればわかることです。
1. で書いていることは、以下を見ればわかるはずです。


大阪府 http://www.pref.osaka.jp/koseishonen/jorei/tosho_ichiran.html
宮城県 http://www.pref.miyagi.jp/kyosha/seisyonen/yuugaitosyorui.html
神奈川県 http://www.pref.kanagawa.jp/osirase/seisyonen/_yuugai-reiji/reijiindex.html


神奈川県のものは、包括指定で指定されるものの例示になっています。
神奈川県の包括指定の基準は、多くの自治体と同じ基準になっており、ここで例示されているものは、他の道府県でも同じように指定されるものであると考えて良いとおもいます。
それから、他道府県有害図書は、表示図書やグレーゾーン誌でも指定されるから、意味が無いなどというとんでも話を投げつけられたので、一言。
表示図書すなわち成人向けや、自主規制でシール止めがされているグレーゾーンも有害指定される条件の中で、全年齢向けであるTL誌がずっと指定され続けているというだけで、余計に問題視されていることが浮き彫りになるだけです。
指定される条件を指摘しようが、全年齢向けであるTL誌が指定された事実は変わりませんよ。


また、対話がなされなかったと言う反対派もいますが、実際には、時系列でみていけば、出版業界側が非常に不誠実な対応を行い、自ら対話の道を塞いでいることが理解できるはずです。


3. -> 4. の流れや 6. での出版業界の対応がそれに当たりますが、3. -> 4. の流れは、脚注で示したURLから確認できます。


また、6. については、以下にまとめてあるので参照してください。


青少年健全育成条例 東京都と出版業界の対話


それから、そういう本があるなら、東京都が不健全図書指定をすればいいという人もいるんですが、これを認める時点で、自主規制が出来ていることを否定しているのですが、気づかないようです。
また、それを指定するために、新しい条文が必要であるのです。なぜかは、以下の日記にまとめてあります。


青少年健全育成条例 条文追加の必要性について


簡単に言えば、全年齢向けで発売されて他の道府県有害図書指定されているようなもの一部を不健全指定できるようにしますよって話でしかありません。
それから18禁であれば、そもそも対象外です。(だって、最初から区分販売されてるし)


これを見て、嘘だ!と叫ぶのは構いませんが、それを説明出来る確かな情報をもって筋道をたてて話せない限り、たんなる願望でしかありません。そして、そういう叫びしかないということが、この説明の正しさの証の1つになるわけです。考えてから行動してください。

青少年健全育成条例 出倫協の反対声明の内容

そこで、出版側から出された反対声明について、もう一度内容を確認して、それについて条例賛成の立場からまとめてみます。


出版倫理協議会の反対声明は、日本書籍出版協会のサイトから見ることができます。
(出倫協が自主規制団体の元締のはずなんですが、サイトすら存在していないのです。)
http://www.jbpa.or.jp/


読む限り問題としているのは、以下の点です。


・ 論議がされなかった
・ 条文が曖昧
・ 現行条例で十分


さて、これらは本当なんでしょうか?


・ 論議がされなかった。


2010年の夏に、東京都は業界と保護者との間で意見交換会というものを開きましたが、レイティングについて意見を求められると、その会合から逃げ出すということをしています。
つまり、自分たちに都合のいい論議がされなかったというだけで、論議は行われましたし、業界側からその道を塞いでいます。詳しくは以下の日記に記してあります。


青少年健全育成条例 東京都と出版業界の対話


・ 条文が曖昧


声明文は、「さまざまな機会を捉えて行動を起こしていく所存です」という言葉で締めくくられていますが、条例の施行規則が公開されて、条文の内容がはっきりしたにも関わらず、出版業界はなんの動きも見せていいません。PJニュースですら、反応をしたのにです。


ちなみに、これは日弁連も同様であり、条文の文言に拘る姿勢を打ち出しておきながら、施行規則が公開されたのに、これについては曖昧だと言わない時点で、この部分が既に意味を成さないものとなっていると思います。
ついでに言うならば、指摘している部分は、前後の条文から独立するわけではなく、強姦、児童買春、淫行などに限定している事を無視して書いている時点で、非常に苦しいものだと思います。
「」の位置が恣意的ですよね。


"刑罰法規に触れる性交若しくは性交類似行為などを「不当に賛美し又は誇張」した表現を規制する"


実際に、施行規則と合わせて、もう一度読み返すべきだと思います。


青少年健全育成条例 条例・条例施行規則。 その他関連する法律


・ 現行条例で十分


以下にまとめてあるので、そちらを見てください。


青少年健全育成条例 条文追加の必要性について


それから、区分販売がきちんと出来ているなんてのは、認められません。
道府県でのティーンズラブ誌の有害指定の状況を見れば、簡単にわかることです。


反対派が必死にいろいろなデマを飛ばしていますが、実際に出版業界が反対している点は以上でしかありません。
そして、彼らの主張の根本となる自主規制が出来ているというのはまやかしであり、業界としての自主規制のルールすら定かではない、誰もどういう自主規制を敷いているのかわからない状態です。


すべての規制がいらないだとか、規制するにはデータがなどというのは反対のために、あとから取ってつけた論点にすぎません。
それにしがみつくのは自由ですが、出版社はそこまでする気はないでしょうし、そのうち梯子を外されるだけだと思います。


実際に、施行規則について何ら反応を示さないのは、徹底抗戦路線からは外れたということだと思います。