青少年健全育成条例 ガールズポップコレクション 2009

2009年の東京都の不健全図書は、ガールズポップコレクションに染められたと言っても過言ではありません。


平成21年 1月25日発行 秘密の扉 vol.34
平成21年 3月25日発行 バーニングラブ vol.27
平成21年 6月15日発行 レイプ
平成21年 7月15日発行 快感LOVE vol.12 イジメ編
平成21年 8月 5日発行 危険恋愛H vol.47 【特集】お仕置き
平成21年 9月25日発行 バーニングラブ vol.33
平成21年10月 5日発行 危険恋愛H vol.49 【特集】侮蔑
平成21年10月25日発行 背徳恋愛 vol.7 教師と生徒の痴情
平成21年11月 5日発行 危険恋愛H vol.50 【特集】罪業
平成21年11月25日発行 バーニングラブ vol.35 特集 肉食ケモノ愛


まあ、その前の年もあるんですけどね。


平成20年 5月25日発行 誰にも言えない(秘)調教H
平成20年 8月25日発行 秘密の扉 vol.29


誰にも言えない(秘)調教Hは、他で例示してますので、気になる方は見てください。
まあ、ここまでいくと、狙い撃ちしたと言われてもたしかに仕方ないレベルなわけなんですが。


http://d.hatena.ne.jp/byj6/20100220


ちょいと小さいという方は、以下の方でタイトルを確認して見てください。


http://www.autumnleaf.jp/shop/show_unit.php?mode=subcategory&category=%88%EA%94%CA%83R%83~%83b%83N%83X&subcategory=%8F%BC%95%B6%8A%D9&disp_type=2&search_cat=&keyword=&kakaku=&page_num=1&sort=


それから、東京都が不健全図書指定をする審議会に出す前に、業界自主規制団体への意見聴取を行うのですが、その結果を一部貼り付けておきます。


○秘密の扉 vol.34


全編に亘り性描写があり、指定やむなし。
・登場人物のほとんどが未成年者であり、一部はローティーンの少女である。低年齢でありながらも積極的に性交渉を行う描写が年少者をターゲットとした事件を誘発するのではないかと危惧する。指定やむなし。
・絵はコミカルだが、全編セックスシーン。指定やむなし。
・表紙に「大人向け」とあるが、業界で定めたマークでは無く、近親相姦、体液、性描写が激しく、業界ルールのマークを付けるべし。指定やむなし。
・近親相姦、高校生のセックスなどアブノーマルの作品が多い。作品はまんがチックだが、内容は過激。マークを付けるべき作品。表紙に高校生が描かれ、高校生が手に取りやすい。指定やむなし。
・表紙の絵は、高校生がモデルに見えるので青少年が買い易い。性器を描き過ぎている。近親相姦を煽っている。指定やむなし。
・表紙は未成年者(高校生)を意識させる。内容的にはコミカルな感じで陰湿な感じは受けないが、やはりセックスを扱った部分が多い。擬音等も多く、指定やむなし。
・全編コミカルに描かれ、特に卑わいな感じはないものの、必要以上にセックスシーンが多く、擬音等も多用され、又内容的には児童ポルノに近い。指定やむなし。
・相手が姉だ、妹だ、ママだとシチュエーションが問題。大人向けと申しわけ程度にカバーに記してあるが。十分青少年が手に取りうるデザインと値段である。指定やむなし。
・修整がなされている。大人向けとは? 保留。
松文館は以前も指定されたが、表紙の右上に「大人向け」と表示してある。指定非該当。


○バーニングラブ vol.27


・全編に亘り性描写があり、指定やむなし。
・指定基準の一号イ及びロに該当すると判断。一般漫画の単行本と似通ったサイズ、絵柄であり、指定による区分陳列等が必要である。指定やむなし。
・描写を一部飛ばしてあるものの、男性器や交接場面の露骨な描写が多く、擬音も多用されている。指定やむなし。
・全体的に性描写が多く、指定やむなし。
・セックスシーンの描写があまりに過激すぎる。擬音、体液等も異常に多いのも気になるところ。指定やむなし。
・全編セックス描写。精液や擬音の表現が刺激的。器物の挿入シーンがあり、成人マークを付けて欲しい。指定やむなし。
・消してある部分が逆に目立って強調されているように見える。指定やむなし。
・挿入シーンの体液がおびただしい。レイプまがいの描き方が気になる。バイブ挿入が生々しい。指定やむなし。
・巻頭から女子生徒のセーラー服を題材にしており、全体的にセックス描写が過激である。指定やむなし。
・全編リアルな描写の連続。シチュエーションも異常。指定やむなし。
・表紙は青少年が手に取り易い。コミックスの内容は過激であり、これは指定に該当する。成人マークを付けて欲しい。
・人格を否定した未成年者の過激な性行動の連続であり、文句なく指定に該当する。
・全体にセックスシーンが多く、指定に該当。
・表紙には「大人向け」と書いてある反面、学生が描かれている。高校生を題材に全編セックス場面で体液、擬音も多く、修整も甘い。マークを付けるべし。指定やむなし。
・修整が甘い。内容が面白くないので青少年は買わないだろう。指定非該当。
・表紙に大人向けと入っている。こういう本は、区分陳列しないまでも必然的に一箇所にまとめられ陳列し、販売されている。指定非該当。


○レイプ


・部分的に幼児物が多く問題あり。内容もレイプというのが問題。指定やむなし。
・全編にわたり性描写が多く、指定やむなし。
・内容が「レイプ」「ロリコン」であり、擬音も派手である。消しが具体的で刺激的。総じて指定やむなし。
・擬音、精液の描写が多い。表紙に「大人向け」とあるが、挿入描写はデフォルメされ卑猥な感じがする。また「レイプ」というタイトルもよくない。指定やむなし。
・全編にわたり性描写の連続で、ストーリー性もなく、指定やむなし。
・内容的に幼女との性行為があり問題。指定やむなし。
・絵はコミカルだが、暴力的シーンが多く、消しも不十分。ストーリーも青少年にはきつすぎる。指定やむなし。
・カバーに「大人向け」と入っているものの、テーマ自体青少年にとってはきつい。指定やむなし。
・表紙には「大人向け」となっているが、ストーリーに高校生の制服、体操服などが出てきており、指定やむなし。
・アブノーマルな設定。タイトルが「レイプ」であり、表紙に高校生も出てくる。成人マークをつけるべき。指定やむなし。
・絵柄は猥褻感がない。それなりにストーリーもあるが、ロリコンの設定は問題。総じて保留
・性器は白抜きなど加工されているが、内容の一部に幼女ものがある。総じて保留
・絵がコミカルであるため、猥褻とはいえない。指定非該当
・表紙に「大人向け」と入っており、局部にはしっかりと修整もされている。指定非該当


○快感LOVE vol.12 イジメ編


・「大人向け」と小さく書いてあるが、成人マークをつけるべき。作品によっては卑猥なものもあり、リアルな描写、擬音、体液なども量が多すぎる。指定やむなし。
・高校生を題材としている。最初はコミカルなタッチで始まっているが、後半になるにつれ性描写、擬音もかなり目立つ。指定やむなし。
・大人向けの表示はあるが、制服や痴漢場面、体液の描写等があり、指定やむなし。
・「大人向け」とうたっているが、内容は輪姦、まわしありで、対象がセーラー服姿の未成年者。指定やむなし。
・性器に食べ物を無理矢理入れる、縛ってビデオ撮りするなど、人格を否定する所が多々ある。ぼかしてあるが、性器描写が露骨。指定やむなし。
・擬音の多用、体液の多さ、レイプシーン、痴漢シーンもあり、全編にわたりセックスシーンが多すぎる。成人マークをつけてほしい。指定やむなし。
・表紙に極めて小さく「大人向け」と入っているが、高校生らしき男女がモデルでよくない。精液、擬音描写が多く、挿入シーンは刺激的。成人マークをつけてほしい。指定やむなし。
・主人公が、未成年というより幼いのに性的シーンがきつい。指定やむなし。
・全編にわたり性描写があり、指定やむなし。
・ほとんどがレイプシーンで青少年に不向き。指定やむなし。
・全編にわたり修整されているが、消しが甘い。「大人向け」と書いてあるが、成人マーク等の自主規制が望ましい。総じて保留
・最初はコミカルだが、後半になるとリアルな表現になっている。大人向けと表記されているが、成人マークをつけて販売した方がいいと思う。総じて保留
・「性」を人間の物語を表現するためではなく、残虐さを表す方便として使っている部分が数点ある。総じて保留
・表紙、前半はライトなタッチで描かれており、猥褻感はない。中盤から後半にかけてリアルな描写がある。性器等の描写は気を使っているため、総じて保留
・設定にやや問題があるが、絵柄は修整されている。ぎりぎりで許容範囲。カバーはもっと大人向きにした方がいい。総じて指定非該当
・内容がレイプ的だが、コミカルでストーリーも修整されている。指定非該当
・表紙に「大人向け」の表記があり、メーカーが読者対象を大人に指定しているので、表示図書と同じではないか。指定図書の候補にあがる商品ではないと思う。評価せず。


よく読むと、東京都が取り締まりたいと言っていたものが、まさにここにあるという感じがします。
実際には、このガールズポップコレクションは、廃刊されてしまって、今のところ出ることはないのですが、ただ、これが再び繰り返されても、業界にはこれを押し止める方法がなく、また、番号を見ればわかりますが、内容が極端に走らない場合、規制出来ない状態になるわけです。
これは、条文の追加の必要性について書いたものを読んで頂ければわかるはずです。


また、このガールズポップコレクションの一部は、ネット上で電子コミックとして読める状態であることも、影響している可能性は否めません。