青少年健全育成条例 全年齢向けエロは表現の自由なんですか?

まあ、規制賛成派的な立ち位置から見たら、こういう風に見えたという妄言です。


前提条件として、ピンク・ペッパーの作者さんのブログを見てください。
作者さん自らが、マーク有り用に描いたのが大半だったと書いているのです。それを何故か出版社は、全年齢向けに出版してるんです。そして、東京都に不健全図書に指定された。
これを理解してから読んでください。


さて、ピンク・ペッパーという大半が成人マーク有りを想定して描かれたマンガを全年齢で出版した実業之日本社が出版した本の中で不健全図書に指定されたものの一覧です。


実業之日本社不健全指定図書
2009 マンサンコミックス ツンな彼女がデレるま
2009 マンサンコミックス くいこみプレイ
2009 マンサンコミックス ピンク・ペッパー〜陸乃家鴨短編集〜
2008 マンサンコミックス ぷち☆うぃっち
2008 マンサンコミックス とらぶるえっち
2007 マンサンコミックス 天使の缶詰


ふと疑問に思うのは、これらの作者に対して、出版社は何かしら保証をしたのか?という話なのです。


不健全図書指定された場合、出版社から見れば、何冊か出した中の1冊にしかすぎませんが、作者から見れば、大事な1冊ですよね。


出版社としては、他の本が不健全図書にならず、一般の棚で売られることで、区分販売されるよりも多く売れれば、全部を18禁で出版するよりも儲けがあるのではないでしょうか。
(ここは反対派が18禁になると売上が激減すると言っているのですから、その論法を使わせてもらいます。)
その中から、犠牲になった本の作者に何かしらの保証をしているのか?が気になるのです。
保証をしていないとすれば、それこそ出版社は漫画家を使い捨てにしている状態なのですが、こういうのはマンガが大事だと叫ぶ反対派の人の目にはどう映るのでしょう?


また、金銭的保証をしたとしても、本の重版はされなくなるようですが、それが、反対派が言う表現の自由の結果ということになりますが、それでいいのですか?


18禁で出しておけば良いものを無理に全年齢で出した末路がそれです。


それは、行政の責任なんですか?? 違いますよね。18禁で出すとお金にならないから全年齢で出した出版社の責任ですよね。


そもそも、本来18禁で出せば良いものを全年齢でだして、何冊か不健全図書指定されても、他が一般で売れればいい的なスタンスでやっているのであれば、物凄く阿漕な商売をしていると思うのですが。これを表現の自由と言うのですか?


いや、そんなことはない、ちゃんと規制しているといくら反対派が言おうが、規制に引っかからなければ何をしてもいいという態度は、こういう所にも現れるわけです。


http://www.dmm.com/digital/book/-/list/=/article=maker/id=40273/media=comic/


東京都では不健全図書に指定されたけれど、ネットには規制がないから売ってしまえ。
反対派の言う、自主規制って、その程度なんですかね?
他で駄目だと言われても、こちらではダメだと言われないので問題ない。
そういう風にしか見えませんが、いったいどこの子供ですか。
出版社は、表現の自由に守られているから、直接罰則がいかないのであって、責任がないというわけじゃないのです。


自主規制がきちんと出来ているというなら、そのルールと、どういう形でそれが実施されているかきちんと提示してください。単なる出来ているという言葉など、全く意味はありません。
誰の目にも明らかになる資料の提示が出来ないのであれば、そんな言い訳は、世間では通用しないのです。


追記


ここをはてなブックマークに登録してる人がいるようですが、他の日記からの続きなのです。
ここだけ取り出しても、一体何をしたいのだかとしか思えません。


プロフィールに書いてある通り「青少年健全育成条例 Q&A」から読んで欲しいわけです。